自己学習のまとめです。 CCNP受けることを考えて、学習記録を残します。

CCNP学習記録【EIGRP編1】 EIGRPについて再確認 間違ってるかも・・・?

EIGRPの基本

1. EIGRPの特徴

  • Cisco独自プロトコル ※現在はIETF(RFC7868)にて公開
  • 高速コンバージェンス
  • 複合メトリック「帯域幅・遅延・信頼性・負荷・MTU」
  • 不等コストロードバランシング対応
  • VLSMの対応
  • 差分アップデート

2. 自律システム

ルーターは複数のEIGRPプロセスを実行可能
同じドメイン内のルーターは同じメトリック計算式を利用し、同じ自律システムのメンバーとのみ経路交換をする。

2022-05-26-23-02-47.png

図の場合、それぞれのEIGRPプロセスは各自律システム(AS)と関連付けられていて、ASごとに独立したEIGRPとして動作している。

R1はAS200からの経路情報を知ることができない。
R1がいるAS100とAS200では自律システムが異なる為。

R3は両方の自律システムに参加しているが、デフォルトでは一方の自律システムから学習した経路をもう一方へ転送はしない。

3. 用語

用語 定義
サクセサ プライマリルート RIBに登録される FDが最小のルート
フィージブルディスタンス(FD) ローカルルータから宛先NWへのメトリック
リポーテッドディスタンス(RD) ネイバールータから宛先NWへのメトリック
フィージビリティ条件 サクセサのFD > フィージブルサクセサのRD
フィージブルサクセサ セカンダリルート サクセサがダウンした場合サクセサに昇格

4. トポロジーテーブル

  • ネットワークプレフィックス
  • 上記プレフィックスをアドバタイズしたルータ
  • メトリック
  • メトリック計算に使用した値

上記情報をトポロジーテーブルは含んでいる。

2022-05-26-22-25-42.png

これはあるトポロジのR1の"show ip eigrp topology"の出力結果

10.4.4.0/24へのルートとしてサクセサが、10.5.5.3経由、及びフィージブルサクセサが10.2.2.4への経路が登録されている。

10.4.4.0/24への経路は

サクセサのFD > フィージブルサクセサのRD

また経路の先頭にある (P) はトポロジが安定していることを意味する
トポロジに変化があり、再計算されるルートは (A) になる。

5. EIGRPネイバー

  • EIGRPプロセス初期にすべてのルーティングテーブルを交換する
  • 以降はトポロジに変化があった場合、差分アップデートされる
  • 基本的に224.0.0.10のマルチキャストを使用
  • 5つのパケットタイプがある
タイプ パケットの名前 機能
1 Hello EIGRPネイバーの発見と、ネイバーが利用できなくなった場合の検知に使用される。
2 Request 1つまたは複数のネイバーから特定の情報を取得するために使用される。
3 Update ルーティングとリーチャビリティ情報を送信するために使用される。(リーチャビリティ・・・到達性)
4 Query コンバージェンス中に別の経路を探索するために送り出される。
5 Reply クエリーパケットに応答して送信される。

5. メトリックの計算

EIGRPはメトリックの計算に複数の要素を使用する。
デフォルトでは、帯域幅と遅延を使用する

※簡略化されたもの スクリーンショット 2023-08-02 22.06.58.png

上記がClassicと言われるモノの公式
Classicの公式では広帯域のインターフェイスの場合複合メトリックの値が同じになる

そのため作られたものでワイドメトリックというのもあるみたい。

メトリックを計算してみる(Classic) 2022-05-30-21-38-58.png

R1から10.3.3.0/24のネットワークへのEIGRPのメトリック
経路上での最大帯域幅の値、100Mbps
経路上のDelayのトータル、210μs

これを公式にあてはめる。 スクリーンショット 2023-08-02 22.23.18.png

Metric = 30976 になるはず。

ルーティングテーブルを見てみる。

R1#sh ip route
Codes: L - local, C - connected, S - static, R - RIP, M - mobile, B - BGP
       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area
       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2
       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, E - EGP
       i - IS-IS, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2, ia - IS-IS inter area
       * - candidate default, U - per-user static route, o - ODR
       P - periodic downloaded static route

Gateway of last resort is not set

     10.0.0.0/8 is variably subnetted, 4 subnets, 2 masks
C       10.1.1.0/24 is directly connected, GigabitEthernet0/0
L       10.1.1.1/32 is directly connected, GigabitEthernet0/0
D       10.2.2.0/24 [90/5376] via 10.1.1.2, 00:10:14, GigabitEthernet0/0
D       10.3.3.0/24 [90/30976] via 10.1.1.2, 00:06:04, GigabitEthernet0/0

なってた。 show interface GigabitEthernet0/1を見てる。

R2 - R3 - R4のリンクはspeedコマンドにて100Mbpsに固定しています。 だけど。。。

R2#sh int g0/1
GigabitEthernet0/1 is up, line protocol is up (connected)
  Hardware is CN Gigabit Ethernet, address is 0060.708c.ae02 (bia 0060.708c.ae02)
  Internet address is 10.2.2.1/24
  MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 100 usec,
     reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
  Encapsulation ARPA, loopback not set
  Keepalive set (10 sec)
  Full-duplex, 100Mb/s, media type is RJ45
  output flow-control is unsupported, input flow-control is unsupported
  ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00, 
  Last input 00:00:08, output 00:00:05, output hang never
  Last clearing of "show interface" counters never
  Input queue: 0/75/0 (size/max/drops); Total output drops: 0
  Queueing strategy: fifo
  Output queue :0/40 (size/max)
  5 minute input rate 52 bits/sec, 0 packets/sec
  5 minute output rate 49 bits/sec, 0 packets/sec
     40 packets input, 2365 bytes, 0 no buffer
     Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
     0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
     0 watchdog, 1017 multicast, 0 pause input
     0 input packets with dribble condition detected
     34 packets output, 1998 bytes, 0 underruns
     0 output errors, 0 collisions, 1 interface resets
     0 unknown protocol drops
     0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
     0 lost carrier, 0 no carrier
     0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out

BW 1000000 Kbit

Bandwidthは、1Gbpsと表示されています。
interfaceは1Gbpsのインターフェイスの為、speedコマンドでリンク速度を落としても、ここは変わらなかった。
bandwidthコマンドで指定するんかな?

とりあえずここまで。。。